先日のダイハツ車のVVTトラブルが解決しました。
コントロール油圧が計れないので、コントロールバルブから変えるか、VVT本体から変えるか悩みましたが、
超格安価格設定のVVT本体のキットから取替えることにしました。
交換済みのVVTキットですが、これに、カムシールやバルブカバーパッキンがついてたったの13,700円‼
輸入車と一桁違う格安価格です。
メーカー的にはお詫び価格だと思うので、可能性を感じます。
その結果が、このグラフです。
分解したときの現物作動点検では現車部品、新品部品ともに異常なしだったんですが、
エンジン始動後、進角最大角度でほぼ固まっていたVVTが交換後、今度は1度も動かなくなりました。
上段のグラフがVVTによるインテークカムの進角度の実測で、下段が目標進角度です。
上段のグラフ、動いているように見えますが、縦軸は最大値は0.55度。目標角度30度以上に対して1度も動いていません。
でも、ちょっとほっとしました。反応があったのでVVT交換は正解だったみたいです。
おそらく、コントロールバルブも故障しています。
これがコントロールバルブです。
コントロールバルブ交換後の結果が下のグラフです。
昔のいすゞジェミニのCMみたいな動き!(わからない方はYouTubeででも見てみてください)
目標角度と実測角度がほぼシンクロしています。
完治した波形です。
試運転中もスムーズに動作していることを確認して作業完了としました。
原因は、エンジンオイルの管理が悪かったことです。
歴代ユーザーの中にメンテナンスを怠ったユーザーがいると本人か、その後のユーザーの誰かにつけが回ります。
現ユーザー様は前回のオイル交換時期が少し遅かっただけでしたが、このようなトラブルに見舞われました。
低年式車は、当たり前ですが、「古い機械」です。優しく細かくメンテナンスしないと壊れます。
低年式中古車にはそういうリスクがあります。
どんな車でもそうですが、低年式車にお乗りの方は特に、点検整備を怠らずクルマにやさしく接してください。